ゴロゴロしたら踏まれちゃうよ、と抱き上げられることに更に苛立ち、イヤイヤが止まらなくなる娘。
もうほんと嫌!!!
イライラと泣きたいので私の心も収拾がつかなくなっていました。
制服を着たお姉さんが、「向こうにも同じようなの(キッズスペース)ありますよ、良かったら」と声を掛けてくださったのですが、遊ばせてしまうとまたその場から離すのに苦労するので行きませんでした。
おもむろにスマホを取り出しYou Tubeを開き、
「これみせるから静かにして!」
娘は瞬時に良い子になり、私は膝をかかえ、合わない焦点をそこら辺に彷徨わせていました。
ダメママですね・・・動画というツールがない時代のママ達は一体どうしていたのでしょうか。
というか、そういう時代はもっと周りが子供に対しておおらかで、ママも必要以上にキリキリしてなかったのかもしれませんね。(子供、を免罪符に傍若無人に振る舞うことが良いと言っているわけではありません)
何とかかんとか搭乗し席に腰を落ち着けた時には、ダウンジャケットの下が汗だくになっていました。
離陸してからは私の膝の上で落ち着きなく動いたり立ち上がったりしていましたが、もらったトランプを座席のポケットに入れたり私の胸元に差し込んだり(なぜか大きな隙間があるんですよねぇ)お菓子を食べたり、撮り溜めたビデオを観たりして、何とかぐずらずに過ごしてくれました。
斜め三つ前の席に娘と同じくらいの女の子がいたのですが、その子は座席に頭をガンガンぶつけたり、ぐずったり、歩きたがったりしていて滅茶苦茶大変そうでした。
歩くのに付き合ってるママの顔をチラッと見たらすごく穏やかな顔をしていて、私はびっくり&尊敬。
同じ立場だったら間違いなく顔面般若になりますから。
他人の子だと、騒がれても全くイライラしない不思議。
2時間半かけて沖縄に着き、到着口で父と合流することができました。
流石に疲れてしまったのか車の中で爆睡、実家に着くと起きてしまいました。
私にひしっとしがみついて降りようとしない娘。抱っこのまますぐ近くにある祖母宅へ行き、祖母の顔を見てきました。
今日は何しよう?って人だったから、まだ(自分が亡くなった事を)知らないかもね・・・
後日、母がそうつぶやきました。
まだまだやりたい事、挑戦したいことがたくさんあったのかもしれない。幸せな人生だったんだろうな。
たくさんの親戚を前に、娘の絶対降りないという意思が伝わってきました。
空港での振る舞いはどこ行った?本当に呆れるくらい真逆でした。