手術台に移ってからは「痛~~~~~~い!!!!」と叫んでいましたが、そのうち麻酔を打ってもらうと、陣痛がうそのようになくなりました。本当、1000から0です。
「ね、全然痛くなくなったでしょ」と先生。
この時点から何となく意識が朦朧としていました。陣痛は無くなったけど、倦怠感と、意識が別の所にあるような何とも言えない感じ。
麻酔のせいかな?と、ボ~ッとしながら思っていました。
サク~とお腹にメスが入れられました。
痛くはないけど、かなり不快でした。ぐりぐり~と内臓を押し分けられる感覚があって(書いてて気分が悪くなりそうです)
娘が出てきました。とても元気な産声も同時に聞こえました。
縫合している間、娘が横のスペースで体を拭いてもらったりしてるのが見えました。
助産師さんが娘を私の隣に連れてきてくれましたが、意識がどうにも遠くて「あぁ、二重なんだなぁ」と思ったくらいで、せっかく我が子に会えたというのに、その他はあまり感情が湧いてきませんでした。
ストレッチャーでNSTをしていた部屋に戻り、しばらく休んでいました。
先生がパパに「輸血になるかならないかギリギリのところ」と言っていて、出血量が多かったことを知りました。
パパがずっと横にいてくれて、ボーっとはしてるものの会話は少しできました。
産後からどのくらい経ったのか分かりませんが、心電計から警告音が鳴り出しました。
血相を変えた助産師さんが駆けつけてきて、状況を把握したあと、静脈注射をしてくれようとしたのですが
(薬剤名はわかりません)「血管が見えない!!」かなり焦っていました。というかテンパっていました・・・
お願い、落ち着いて・・・とめちゃくちゃ不安になりました。
先生が救急に電話して状況を説明している声が聞こえて、死ぬのは嫌、救急車早く来て、と思ったのを覚えています。
救急車の中でもモニターから警告音が鳴ったり止んだりしていて、改めて危機的状況なんだと理解させられました。
麻酔が切れたのかお腹が死ぬほど痛くなってきて、声を振りしぼって「いたい・・・」と言うと、同乗していた先生が「子宮が元に戻ろうとしてる痛みだから、痛いのは良い事だよ」と答えました。
その後の記憶が断片的なので、意識を失っている時間も多くあったのかもしれません。
でも、救急車がしばらく動かなくなり、横にいる隊員が「白いバンどいてくださーい!」とマイクで喚起していて、
「早くどいて」と祈ったのだけはしっかり記憶にあります。
病院に着いてストレッチャーで運ばれてる時の蛍光灯。
その次の意識は唸り続ける自分。気を抜くと自分の体が破裂してしまいそうな程の謎の圧迫感が続いたかと思うと、今度は全身の体温が根こそぎ奪われたかのような強烈な寒気。処置台ごとガタガタと震えていました。
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